タモリさんとコブクロさんによれば、真空管アンプは音がいい、なかでも300B がいい、さらに一番いいのはウェスタンエレクトリックの300B を使ったアンプ、だそうです。感性の鋭さで飯が食える本物のプロの意見です。
WE300Bアンプの中でも、5極管1本でドライブする91Bタイプが最もそれらしいという噂。
OGUさんのブログでも、3極管で3極管接続のEL34をドライブすると、音がおとなしすぎる、とか。300Bにあてはまるのかどうか、はわかりませんが。OGUさんもこれ以上はいない、というプロの中のプロです。
以上の意見に賛成です。このアンプは今まで聴いた様々なアンプの中で一番いい音がいたします。私にとってのいい音は、ずっと聴いていたい音です。電源を入れている時間が一番長いアンプです。
オーディオ評論家は真空管アンプについて、最大出力やダンピングファクタを持ち出して、もっともらしい意見を言います。実際に聴いてみたのでしょうか?
dB算を理解すれば、音楽のピーク成分を正しく再生するには、アンプのパワーを大きくするより、スピーカーの能率を上げる方が現実的なことがわかります。
また、DFの少ない真空管アンプは定電圧駆動が弱く、周波数特性がスピーカーのインピーダンス特性に影響を受けることも了解できます。
ですがこんなスピーカー(スキャンスピークの低能率2WAY) と組み合わせてもまったく破綻はなく、古い高能率のフルレンジでなくても大丈夫です。ナローレンジだとか、ダンピングが緩いとか、歪が多い、というカンジが全くありません。
1万円以下の安物のICレコーダーで録音して、youtube で圧縮されても、今お聴きの音になってしまうのです。すごい!
ここは45畳の洋間ですが近所迷惑なくらいの大音量も出せます。
正直言って、300Bとか、ウェスタンとかって騒いでいるオーディオマニアは、自分とは無縁の特殊な人達 と思っておりましたが、誤解でした。 以前は超高額な骨董趣味には全く興味はなかったんです。だけど仕事ばかりしていたら何時の間にか今の立場になってしまっていた。
私の専門はオーディオ関係ではありません。自分で言うのもなんですが、極めて高度な科学教育をある程度は受けたつもりです。ですから、まともなエンジニアには理解されないかもしれない、ということもよくわかります。
整流管を交換すると、ものすごく音が変わります。整流後の電圧の差や、整流管の内部抵抗の差だけでこんなに違うのでしょうか?その理由を合理的に説明できる人が…どうもいないようなのです。
けれど、ブラインドテストでも余裕で違いがわかると思います。昔からいいといわれているものは、やはり本当にいいのだ、ということが良くわかりました。
シングルの真空管アンプでは@@は鳴らない、とか、もっともらしい(400Wのアンプでないとダメ、というのまで…)解説をたまに見かけます。普通の家庭で普通の能率のスピーカーを使うには、1.5Wもあれば良いのでは…
ウーハーの逆起電流が、とか、電源の瞬間電流供給能力が、とか、科学的な感じを装った嘘があまりにも横行していますよね。オーディオ製品はまるで物理の法則に従わない迷信の塊です。
実際の音と、理論的に予測される結果が、あまり一致しないことが原因なのでしょう。個人的な嗜好に依存する、”いい音”を測定することができるのでしょうか?
PCでダウンロードしたデータはノイズの塊なんだそうです。ホントか?
信号経路にトランスを使えば、音質が劣化する?
しかし、現代的設計思想の超ハイエンド機にルンダ―ルのトランスが挿入されているではあ~りませんか。
老婆心ながら、若い技術者にお願いしたいのは、どんな分野であっても、実際に現場の最前線に足を運び、自分の目で見て、音を聴き、触ってみる.
そのうえで見極める感性を養っていく、というあたりまえの基本を忘れないでほしいのです。
正統的な理論や、CAD CAMデーターの解析ばかりでは、このような製品を創造するのは難しい、と思います。
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同じ曲をKT88シングルとJBL4344の組み合わせで聴いてみよう!
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