メディアで見かけるサイバー犯罪。目に見えない行為だけに、ネットワーク上の安全にも不安が募りますよね。普段から何気なくEメールアドレスにログインしたり、オンラインショッピングでクレジットカードを利用して支払いをしたり、さまざまなアクションがインターネットを通して行われています。しかし、もしこれが安全に行われていないとしたら…?
例えば、VPNとは仮想のプライベートネットワークのことで、IPアドレスを隠してセキュリティの高い通信を実現してくれる頼もしい味方です。海外ではVPN機能が充実していないネットワークが狙われるという事例も発生しており、日に日にネットワーク上の安全性が問われるようになってきました。ここではオンラインで個人情報を保護するための3つのポイントをご紹介します。
優れたVPNサービスを活用する
オンラインでプライバシーを守るために行うべきことは「VPNサービス」の導入です。日本ではプライベートで使うインターネットの割合が80%に上っており、一日の間でオンラインに滞在する時間が増加しています。
ネット場ではメールのチェック、金融機関を通しての入出金処理、SNSの書き込み、大学や企業との大切な文書のやりとりなど、あらゆる分野でさまざまなアクションが実施されていますよね。VPNではこういった個人情報を含む大切なやりとりを、より安全に、そしてプライベートに行うことができます。
具体的にはIPアドレス(Internet Protcol)を隠し、外部や第三者から見えないようにします。ネット上のトラフィックをSSL化(暗号化)することで、情報が漏洩したり盗まれたりすることを防いでくれるんですね。また、図書館や空港、街中のカフェやレストランで利用できる無料のWifi回線においては、こういったプライベートネットワークを引くことで、ハッキングやフィッシング詐欺といった悪徳な行為から身を守ることができます。
加えて、海外に住んでいる場合は特定のコンテンツを閲覧ができないことがあります。これは企業や政府機関がコンテンツの安全を保護するために規制をかけているためですが、こういった制限を回避する役割も果たしてくれます。VPNはオンラインで個人情報を守る第一の選択肢といって間違いありません。
最新セキュリティソフトを搭載する
スマホでもパソコンでも、何らかのセキュリティ機能を搭載していると安心ですよね。コンピューター内の情報を荒らすウィルスを撃退して、個人情報を保護してくれるシステムは、もはや必須アイテムとなりました。ここで気を付けたいのが「最新」という言葉です。
多くの場合、セキュリティソフトがリリースされた後にサイバー集団によって分析・研究されてしまいます。つまり、これらのソフトがインストールされることを見越して、開錠の突破口をあれこれと学習しているのです。
ハッキンググループというのは、ネットワークの仕組みや落とし穴を熟知していることが多く、非常に厄介な存在です。場合によっては、古いセキュリティソフトが機能しない場合も出てきます。ですので、一定の期間が経ったら最新のセキュリティ機能をインストールすることをおすすめします。
セキュリティソフトウェアの種類で最も有効なのが「アンチマルウェアソフト」です。プライバシー保護に最も活躍するソフトウェアで、瞬時にオンラインでのプライバシーを保護してくれます。
強力なパスワード設定と2段階認証を行う
オンラインで個人情報を保護するための手段として、強力なパスワード設定を行い、ログイン時に2段階認証を行うことも大切です。お気づきの方も多いと思いますが、金融機関を中心にユニークなパスワードを設定するように求められることがあります。「弱い・普通・強い」のレベルを設定し、数字だけ、アルファベットだけ、小文字だけといった単純なパターンを避けることを推奨しています。
例えば、記号や大文字を最低1つ使用しなければ、パスワードが成立しないこともあります。また、同じパスワードを継続して使わないという点も忘れずにいたいですね。
また、ログインの際には2段認証を行うように設定しておきましょう。これは、登録しているEメールアドレスや電話番号で「ログインするのは本当にあなたですか?」という再三の確認を行う作業を指します。これを行えば、悪さをたくらむ第三者が入り込む隙もありません。二段階認証はログイン作業ですでにインフラ化していますが、再度徹底しましょう。
加えて、金融機関や研究所などが採用している「生体認証」も少しずつ使われ始めています。これは指紋や顔の形などで本人かどうかを判断するシステムです。世界に2つとない部分をログイン時の本人確認として用いているので、この安全網を破るのはかなり難しいでしょう。
まとめ
今回はオンラインで個人場を守るための3つのヒントをご紹介しました。1つ目は優れたVPNサービスを利用する、2つ目は最新のセキュリティソフトを搭載する、そして3つ目はパスワードの強化と二段階認証を行う、となります。ぜひ、今日から実行してプライバシー保護を徹底化しましょう。
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