
ネットワークの勉強をしていると、「イーサネット」という言葉が出てくるんですよね。それに関連して、LANだのプロトコルだの、…まったく訳が分からなくて…。イーサネットって一体何なのでしょうか?
このような疑問に回答します。
・イーサネットとLANについて
・イーサネットの規格の種類
・媒体アクセス制御方式って何?
イーサネットはネットワーク関係の用語です。一般的にはあまり使用されない言葉ですので、聞き馴染みがないかもしれません。今回はイーサネット関係の用語について解説していきます。本記事を読むと、イーサネットがどのようなものなのかを理解できます。また、LANについても併せて解説しますので、イーサネットに関連についての全体像をイメージできるようになります。
そもそもLANって何?
まぁ普段の生活ではそう使うことはないからな。混乱するのも無理はない。とは言え、コンピュータやネットワークを深く知るためには、イーサネットやLANといった言葉は避けて通れぬものやで。


ですよね。なので放り投げてしまうわけにもいかず困ってるわけです。そもそも、なんで普通の言葉を使わないんですかね?カタカナばっかりでうんざりです…。
せやな。まずはLANについて、復習せんといかんな。


よろしくお願いします!
LANは重要やからな。ついでにWANについても復習しようか。言葉の意味を説明するで。

- LANとはLocal Area Networkの略で、日本語訳は「構内情報通信網」
- WANとはWide Area Networkで、日本語訳は「広域情報通信網」
つまり、LANは「近くて狭いネットワーク」くらいのイメージで大丈夫や。復習やで。


思い出してきました!
それなら良かった。そうしたら、早速、イーサネットの説明に入るで。

イーサネットとは?

イーサネットってなんなのでしょうか…
イーサネットは、先ほど説明したLANと密接に関わっている。
LANのルールを決めているのが、イーサネットであり、規格として圧倒的なシェアを誇っているんや。
LANのルールを決めているのが、イーサネットであり、規格として圧倒的なシェアを誇っているんや。


LANのルールを決めている…とはどういうことでしょうか?なぜルールが必要なのでしょうか。
なぜルールが必要なの?
それはな、ルールが定められていないと、ベンダやメーカーが好き勝手にケーブルやコネクタ、フレームを作ってしまうからやな。皆が作った機器同士がちゃんとつながるように、一定の決まりを作ったんや。LANを通してデータの送受信を正しく行うために、決まりが必要だったということやで。


なるほどケンカしないようにルールを作ったのですね!
まあ、そういうことやな。

イーサネットの規格は2種類ある!
実は、イーサネットの規格には、2種類ある。知っておったか?


そもそもイーサネットについて知らないので、知ってるわけないやないですか。
・・・規格は、2種類あるで。

- DIXイーサネット
- IEEE 802.3
DIXイーサネットというのは、一番最初に誕生した規格やで。この規格は、DEC・Intel・Xeroxの3社が協力して完成させた。見ての通り、それぞれの会社の頭文字をとって、DIXという名称になったんやな。


なるほど・・・もう一つのルールはどのようなものでしょうか?
もう一つは、IEEE 802.3という規格で、DIXイーサネットを世界的な標準規格にするために、IEEE(米国電気電子技術者協会)によって制定された。ちなみに、802というのは、1980年の2月に作られという意味や。


IEEEって、アイ・イー・イー・イーって読むのですか?
これは、アイトリプルイーと読むんや。エンジニアとの会話中に間違えたら恥ずかしいから、覚えておくんやで。


あ、はい!
基本的に、イーサネットの規格は、このIEEE 802.3のことを指していると考えて良い。


分かりました!ありがとうございます。
他にもルールはあるで。しっかりと覚えとかんとな。


教えてください!
LANっていうのはな、皆で取り合いになることがある。例えば、1本のLANを皆で共有している場合で、争いが起きないようにデータを送信する人を決める必要があるんや。だから、他の人のアクセスを制御する。これを、媒体(メディア)アクセス制御方式と言うんやで。これは、LANのルールとして定められている。


なるほど!
まとめ
イーサネットとLANについて、何となく分かったか?


はい!
・イーサネットとは、LANのルールを決めている規格(IEEE 802.3)の一つ
・媒体アクセス制御方式では、データの衝突を避けるためにLANでのデータ送受信に制限をかける

ですね!
せやな。


こういったネットワークの用語に慣れていきます!
うむ。少しずつ慣れていくことが大切や!これからも、分からんかったら俺に聞くんやで。
