
そんな疑問にお答えします。
・インターネットワーキングの言葉の意味
・インターネットワーキングとはLANとLANをWANで繋ぐこと
・インターネットワーキングの重要性
ネットワークの概念として「インターネットワーキング」という言葉があります。普段あまり耳にすることがない言葉ですが、今後ネットワークを学んでいくにあたり重要な考え方となります。ちょっと難しい部分もあるかもしれませんが、まずはどういったことなのかを理解し、今後の勉強の土台にしましょう。
▼目次
インターネットワーキングとは?インターネット上の仕事ではない
では今日は、インターネットワーキングについて解説しようか。


インターネット上で仕事を請けて、自分の自由なタイミングで作業ができる。
でもそれって仕事のスタイルのことだと思うんですけど、ネットワークの勉強と関係あるんですか?


名前が似てるから、似たようなものなんでしょうか?



確かに、今となっては紛らわしいという気持ちもわからんでもない。
とにかく今回はクラウドワーキングのことは忘れて、「インターネットワーキング」について解説するで。
まずは言葉の説明や。
そもそもインターネットワーキングは、「インター・ネットワーキング」や。
「インターネット・ワーキング」ではないで。言葉の区切り箇所がわからないことが、混乱させる原因でもあるな。


何かと何かの間を繋ぐことを指してるわけやな。



インターネットワーキングは、「LANとLANを、WANでつなぐ」



「複数のLANを相互に繋ぐ」とは、言い換えれば、「家と家とを繋ぐ」というイメージやな。


ちょっと家だとイメージしにくいところもあるから、今回はLANを会社に置き換えて説明するで。


ここに二つの会社があるとする。
それぞれの会社は、それぞれ会社内用のLANがあって、社内のシステムを利用したり、ファイル共有による情報共有などを行っているわけや。


さて、そんな二つの会社が、今回合併することになったとする。


会社が統合するとなったら、当然お互いに必要な情報は共有したくなる。
さて、どうすればええと思う?


WANを使って、二つのLANを繋ぐわけやな。
しょうたくんがさっき言った「橋」という言葉も、あながち間違いではないわけやな。




「複数のLANを相互に繋ぐ」は、「LANとLANとを、WANを使って繋ぐ」ということでしょうか?




…でもわりとこれって普通なことですよね。当たり前というか…
このインターネットワーキングには、重要な考え方がいっぱい詰まっている。
しょうたくん、今まで別々の会社で作っていたLANが、相互に通信できることを不思議に思わんか?




でも同じように別々で作っていたものでも、LAN同士ならスムーズに繋ぐ事ができる。なぜだと思う?






それによって相互にスムーズな通信ができるようになるんや。


その通りや。以前の勉強ではイメージできなかった部分もあるやろうから、復習すると良いで。
インターネットワーキングを作業的にまとめると、
- 会社間を接続するために「通信プロトコル」に法り、
- 会社間を接続する手段として「WAN」を使用し、
- WANでそれぞれの会社の「ゲートウェイ」同士を接続する
という感じやな。


少しずつ、今までの学習内容が繋がってきた気がします!
「インターネットワーキング」は概念・考え方である

例えばさっきの例で、LAN同士を繋ぐときなどは、そのまま言葉のとおり「LAN間接続」などと呼んだりする。



【重要】インターネットワーキングこそ、ネットワーク発展の鍵となる概念!
それは、このインターネットワーキングこそが、現在のインターネット発展の肝とも言えるからや。




研究とは、研究所のほかに大学など複数の施設が協力しておこなわれるものやが、その施設同士の情報共有をスムーズに行いたいと言うニーズがあったわけやな。


当時は通信プロトコルなどない時代やからな。そんな中で相互通信ができるようになるには、相当な労力がかかったせや。
そんな経験を経て、ネットワークを支えるルールの重要性に気づき、各種の通信プロトコルが開発されていったわけや。


通信プロトコルが一通り整備されたのが1980年代。そこからインターネットは急速に拡大する。
多くの研究機関や企業、通信事業者などが、おのおの作ったLAN同士を次々に「インターネットワーキング」していったわけや。


ルールを作り上げた上で、オープンにしたことで、様々な会社がクモ状に繋がっていったんや。
だからこそここまで急速に発展できたとも言える。


インターネットワークは今も生きている




インターネットに限らず、世の中のものはそう言う性質があるものが多いのかも知れないなぁ。
今後も復習を忘れるんやないで。
