【徹底解説】イントラネット・エクストラネットとは?企業ネットワークに必要不可欠なモノ

今まで主にインターネットを例に挙げてネットワークの解説をしてきましたが、実はネットワークには、インターネット以外のものもあります。今回ご紹介するのは、企業で一般的に使われる「イントラネット」「エクストラネット」。情報処理の勉強をしたことがある方、また企業にお勤めの方は聞いたことがあるかもしれませんね。イントラネット、エクストラネットについて、「具体的にどんなシーンで使われているのか?」、「インターネットとの違いは何?」などを説明していきます。




イントラネット、エクストラネットとは何?


博士、この間ネットワークの本を読んで勉強していたら「イントラネット」って言葉が出てきたんですよ。最初はインターネットの書き間違いかと思ったんですけど、どうやらそうではないようで。

で、説明を読んでも「企業のみで使うネットワーク、使用者が限定されている」とかの説明はあったんですが、まったくイメージがわかなくて困っちゃいました。
イントラネットって、なんなんですか?

 


おぉ、イントラネットか。確かに多くの企業で使用されておる。

 


やっぱり存在するものなんですね。書き間違いじゃなかったのか。

 


ふむ、今までネットワーク技術の説明をするときには、インターネットを例に挙げることが多かったからのう。「ネットワーク=インターネット」のようなイメージを持たせてしまったかも知れぬなぁ。

 


そう、そうなんですよ!なんとなく、ネットワーク技術はインターネットを使うためのものって思ってたのに、ここに来てまさか別の種類のネットワークがあるなんて!と。敵のボスを倒したはずが、黒幕であるラスボスが出てきたような気持ちです。
 

大げさじゃな…
よろしい!では今回はそのイントラネットについて説明しよう。また合わせて「エクストラネット」についても説明するので、セットで理解すると良いじゃろう!

 


エ、エクストラネット…さらに強そうな…そうか…エクストラネットめ、お前が真のボスか…

 


…話を続けるぞい。

 

イントラネット、エクストラネットとは「クローズドなネットワーク」


ではイントラネットやエクストラネットの説明を始めるが、分かりやすいようにインターネットと対比させて説明するようにしよう。
インターネットの特徴はズバリ「オープン」なことじゃ。

 


オープン、?「開いている」ってことですか?
 


そう、「どなたでもご利用ください」といった姿勢じゃな。ISPと契約すれば誰でも利用する事ができる。分かるな?

 


なるほど!確かにそうですね。公共のもの、みたいな感じですもんね。

 


それに対し、イントラネットやエクストラネットは「クローズド」なネットワークと言える。

 


クローズド…、閉じてる?
 


ふむ、「誰でも使って良い訳では無い」ということじゃな。
言い換えれば、同じグラウンドでも、公園のグラウンドであれば誰でも使っていいが、小学校のグラウンドは門に鍵がついていたりして、誰でも使ってはいかんじゃろう?
 

…そりゃあ公園のグラウンドは公共エリアですけど、小学校のグラウンドは小学校のものですからね。

 


まさにそう言うことじゃ。

  • インターネット:公共のネットワークじゃから誰でも使って良い。
  • イントラネット、エクストラネット:私有のもの、だから誰でも使っていいものではないのじゃ。

 


私有…!私有かぁ…!

 


いまいちイメージが掴めんかの?次から詳しく説明するぞよ。

 

イントラネットとは?内側のネットワーク

さてまずはイントラネット。言葉の説明からしようかの。
「Intranet・・・Intra-network・・・内側のネットワーク」
ということじゃ

 

・・・・・・・・・ほ、ほう…

 

ふむ、さっぱりという顔をしとるの。
もうちょっと丁寧に説明すると、「イントラネット=社内専用ネットワーク」じゃ。

 

社内専用ネットワーク?それ、何か意味があるんですか?

 

大いにある。例えば企業ならばどこでも、従業員の勤務管理をしている。
従業員それぞれが、何時に出社して、何時に退社したかというものじゃ。
従来はタイムカードが一般的だったが、今はシステムで管理しているところも多い。
 

うんうん、ホントなんでもIT化されてますよねぇ。

 

そういったシステムは、各従業員の勤務情報を社内のサーバに蓄積して運用している。いわゆる「社内システム」というものじゃ。

 

へぇ社内システム!そうか、勤務管理は会社内だけで完結する仕組みですもんね。なるほど。

 

さよう。社内の業務効率を向上するために、いろいろ社内用のシステムを活用している企業は多い。
そんな社内システムを使うためのネットワークが、イントラネットじゃ。

 

…おぉぉぉ、なるほど、社内システムだから、社内と通信ができればいいんだから、インターネットに出ていく必要が無い。そのためのネットワーク。私有、社内専用とはそういうことですね。

 

そうじゃ。イントラネットは他にも様々な用途で使用されておる。
例えば社内でファイル共有サーバを設置し、各部門内や部門間で資料の共有をしたり、
社内に情報を発信するための社内サイトを作成したりなどは、今や多くの企業が一般的にやっていることじゃ。
 

会社には沢山の人がいるから、会社内の情報伝達も必要ですもんねぇ。

 

エクストラネットとは?余分なネットワーク

次が「エクストラネット」。
「Extranet・・・Extra-network・・・余分なネットワーク」

 

よ、余分!?!?!?

 

う…うむ…今回は日本語訳にイマイチ納得感が出ないのう。
よし!日本語訳のことは忘れるのじゃ。
エクストラネットは、イントラネットが理解できれば簡単に理解できる。
つまりは、イントラネットとイントラネットを繋ぐためのネットワークじゃ。

 

イントラネットと、イントラネットを繋ぐ?なぜにイントラネットが2つ?
 

例えば会社では、本社の他にいくつか営業所や支店などがある場合があるじゃろう。
そういった場合、本社、支店でそれぞれイントラネットを作り、相互に繋ぐ。
それにより、本社と支店の間でも相互に通信できるようになり、さらに会社内の情報共有の幅が広がるのじゃ。

 

おぉなるほど!これは便利、それがエクストラネットかぁ。。。
これは前に習った「WAN」ってやつですよね?

【具体例あり】LANとWANの違いとは?セキュリティと価値ポイント!
 

その通りじゃ!よくぞ気付いたのお、まきおくん!

 

えへへへ!
え、でもエクストラネットって、すごく大変じゃないですか?
すんごい離れた支店まで、会社が自前で工事してケーブルを這わせるの…?

 

そこはさすがに無理な話じゃの。
エクストラネットは、通信会社が提供する「専用線サービス」などを使用して構築するのが一般的じゃ。

 

専用線サービス!?そういうのがあるんですね。

 

ふむ、企業の拠点間のWAN用に、通信回線を貸してくれるサービスじゃ。
光回線などを使用し、速度に応じて料金が変わるようなものが多いのぅ。
 

そんなサービスもあるんですねぇ。

 

実はまきおくん。エクストラネットの使われ方はそれだけではないのじゃ。

 

えっ!?これで終わりじゃないんですね!?やはり、真のラスボスが…

 

RPGにありがちな話はもう良いと言うに!

 

で…一体どんな使い方が?

 

ふむ、先ほどの「社内システム」の応用でな。
例えば、A社が在庫管理システムを作り、それを取引先のB社に使ってもらうというケースも有るのじゃ。

 

他社に使ってもらうためのシステムですか?
 

さよう。それにより、B社はよりリアルタイムにA社の在庫情報を知ることができ、それをB社の業務に役立てることができるわけじゃな。
こういった他社向けシステム用のネットワーク、つまり「企業間ネットワーク」としてエクストラネットを使うことも多い。最近ではむしろ、エクストラネットと言えば企業間ネットワークを指すことのほうが多いのじゃ。

 

そうなんですね。え、でもこれって、A社のシステムを使うためだけに専用線サービスを契約するってことですよね?すごいお金かかっちゃいません?それに…

 

何を言いたいかはわかるぞ。なぜインターネットを使わないのか、じゃな?

 

そうです!せっかくインターネットがあるじゃないですか。
さっきみたいに社内システムなら、イントラネットを使う意味が分かるんですよ。
でも相手が社外なら、すでにこれだけ世界に広がってるインターネットを使えばいいんじゃ?なんでエクストラネットを使うの?って思っちゃって。
 

その疑問はもっともじゃ。
これから、イントラネット、エクストラネットにおけるもっとも重要なことを説明するぞ。

 

【重要】ポイントは「セキュリティ」インターネットは危険な場所!という常識を持つべし

まきおくんが言うように、インターネットはすでに世界に広がっている。そして企業の多くは、インターネットも利用している。
つまり企業間の通信において、インターネットを使用することは、手段としては可能じゃ。

 

手段としては…?使えるなら、せっかく便利なインターネットがあるんだから、使っちゃえばいいのに。
 

そう、便利なインターネット、その最大の特徴はさっきも言ったとおり「オープン」なことじゃ。
これはインターネットの根本的な性質とも言える部分。この性質のおかげで、インターネットは急速に拡大し、急速に利用者を増やした。
20年前には新技術のような扱いだったインターネットが、いまや無くてはならない物とまで思えるほど急発展したのは、この「オープン」な性質によるところが大きい。

 

(なんか真面目に話してるな…)

 

しかし、オープンであるということは、つまりリスクを生む要因ともなるのじゃ。

 

リスク…?オープンであることが、リスクなんですか?

 

そうじゃ。なぜなら、誰でも簡単に利用できるということは、悪意のある者も簡単に入ってこれるということじゃからじゃ。

 

…悪意のある者かぁ。確かに、フィッシング詐欺とか、サイバーテロとか、全部人がやるものですもんね。
インターネット自体は、とても便利なものなのに。

 

残念ながらそれが事実じゃ。インターネット上には、人を欺こうとしている者もいっぱいいれば、ウィルスなどで特定、不特定な攻撃をしたりする者もおる。

 

インターネットは便利な半面、常にリスクに晒されているということですね。

 

そうじゃ。インターネットで情報漏えいしてしまった企業が、世間からどのように見られるか知っているじゃろう?

 

…はい。ニュースとかで、社長や幹部が深々と頭を下げている映像が思い浮かびます。
 

企業にとっては大損失じゃ。このようなリスクは可能な限り避ける必要がある。
だから在庫管理など機密情報に関わる情報は、インターネットは使わず別のネットワークを使用するのじゃ。
インターネットとは物理的に切り離された、閉じたネットワークにな。

だからエクストラネットが必要なんですねぇ。

 

そう、セキュリティという大事な理由があるのじゃ。

 

まとめ:目的に応じてネットワークを使い分けるべし

イントラネットとエクストラネット、よくわかりました!

 

ふむ、世の中には目的に応じて、さまざまなネットワークがあることがわかったかの。

 

はい、インターネットだけじゃないんですねぇ。

 

そうじゃ。ただ技術的には、インターネットもイントラネットも、エクストラネットも同じようなものじゃ。

 

オープンにしてるか、クローズドにしてるかの違いだけってことですね。

 

そのとおり!よく理解できたようじゃな。これからもわからないことがあったらなんでも質問するようにな。少年よ大志を抱け!