【具体例あり】LANとWANの違いとは?セキュリティと価値ポイント!

ネットワークについて調べていくと、よく「LAN」「WAN」という言葉が出てくると思います。何がどう違うのか、なんとなくイメージはできているものの、ちょっともやもやしているという人もいるのではないでしょうか。今回はLANとWANの違いに焦点を当てて、解説してみたいと思います!

LANとWAN!まずは言葉のおさらいから!


博士、ときどき「無線LAN」とか「家庭内LAN」とかって言葉を聞くんですけど、LANってなんでしょうか?
なんと言うか、近いネットワーク…みたいなイメージはあるんですけど、はっきり分かってなくて。


ふむふむ、確かにLANは、度々目にするものの、なかなかイメージしづらいものではあるの。
まさに「分かるようで分からないもの」と言えよう。
ちなみに、LANに対してWANという言葉もあるが、聞いたことはあるかの?


WAN…前に何かの資料で見たような…でも普段の生活ではあまり聞かないですね。


ふむ、ではこのLANとWAN、まずは言葉の意味から解説するとしようかの。

  • LANとはLocal Area Networkの略で、日本語訳は「構内情報通信網」
  • WANとはWide Area Networkで、日本語訳は「広域情報通信網」
といったところじゃ。


ローカルと…ワイド…構内と…広域…ですね。メモメモ


厳密に言葉を覚える必要はないぞ。ここでは

LAN…近くて狭いネットワーク
WAN…遠くて広いネットワーク
くらいのざっくりとした理解で充分じゃ。

LANとWANの関係は「家」に置き換えれば簡単に分かる!


なるほど、近くて狭いのがLAN、遠くて広いのがWAN、ですね…
う~ん…分かりるような…でも何か釈然としないというか…
近さも広さも、感覚的な話じゃないですか。境目が分からないというか…
そもそも、この2つを分けて考える必要があるんですか?


ふむふむ、その疑問はもっともじゃ。ではいつものように別のものに例えて説明しよう。
まきおくん、自宅の部屋から近所のお店まで買い物に行くことをイメージしてほしい。


買い物…ですか。それとネットワークと何の関係が…


良いから聞くのじゃ。
買い物に行くときの通り道を考えてみよう。
部屋を出て→廊下を通って→玄関から家を出て→道路を歩いて→店まで行く、合っておるな?


もちろん、そうですよ。


ならばそこをもうちょっと分類した上で、LANとWANに当てはめて書いてみよう。


部屋

廊下(LAN:家族しか通れない、私有物)

玄関

道路(WAN:よその人も車も通る、公共物)

お店


おぉ!なるほど!玄関より内側にある廊下はLAN、外の道路がWANですね。


その通りじゃ、ちなみに玄関のことをネットワーク用語で「ゲートウェイ」と言う。
「ルータ」という装置を見たことがあるかの?


あ!ルータ、家にもありますよ!


そう、それじゃ。ルータについてはまた別の機会に詳しく説明したいと思うが、そのルータを境に、LANとWANが分けられるわけじゃな。
先ほどまきおくんが言った「近さも広さも感覚的なもの」は、まさにその通りで、
本来LANやWANは近さや広さで分けるのではなく、
ルータより内側をLAN、外側をWANと捉える方が自然じゃ。

【重要!】LANのポイントは「セキュリティ」、WANのポイントは「価値」


LANとWANの位置づけは分かりました。ありがとうございます!
ただ、さっきも言ったのですが、この2つを分けて考える必要があるんですか?


大いにあるぞ。そこには主に2つ理由がある。
1つは「セキュリティ」、もう1つが「価値」じゃ。


セキュリティと…価値…なにやら壮大なイメージですね。


よし、その点についてもう詳しく説明しようかの。

LANのセキュリティは自分で守る!


まずは「セキュリティ」からじゃ。
先ほど、玄関を境に廊下と道路に分かれるという話をしたが、そこをもう少し分類してみよう。

自宅の廊下は言うまでもなく自分のものじゃ。すなわち管理者は自分。
だから、玄関に鍵をかけるなどして、部外者が立ち入らぬよう自分で安全管理をしているわけじゃな。

それに対して道路は、自分の物ではないじゃろう?


はい、でも道路って誰の物でしたっけ?市町村?都道府県?


道によって誰かの私道だったり公道だったりするが、いずれにしてもまきおくんの物ではない。
所有者は別の人、管理者も別の人じゃ。まきおくんが安全管理をする必要が無い訳じゃ。


なるほど、「LANは自分のもの、だから自分で守るべき」ということですね!


大まかに言うとそんな理解で良い。

「価値」はWANがあるから得られる!


次に「価値」について説明しよう。
先ほど廊下や道路の話をした際の目的地は覚えているかな?


目的地…、あ、お店でしたね。すっかり忘れてました。


そう、「お店に買い物に行く」。元々したかったことはそれじゃ。買い物をするためには、家の外に出なければならない。それは分かるかの?


分かるも何も…当たり前のことなので分かりますよ。


そう、その当たり前のことこそがまさにWANの必要性なのじゃ。


まきお:??????(博士はいったい何を…)


ふむ、分かりにくいじゃろう。もう少し噛み砕くと「お店という『価値』を得られる場所に行くためには、家を出て道路を通る必要がある」ということじゃ。


…はい(だから、そんなことは分かってるんだけどなぁ)


道路が無かったらどうなる?


お店に行けなくなっちゃいますね。
………はっ!そうか!なるほど!


そう、それがWAN。玄関から外に出て、「価値ある場所までを繋ぐ道路」それこそがWANなのじゃ。


なるほどぉ…道路をそうやって解釈するんですね。
普段そんな風に意識することがないから、腑に落ちるまで時間がかかりましたよ。


それも無理はない。道路など、いつもあって当たり前の物と思っているからのう。


えっと、これをネットワークに置き換えると、どうなるのかというと…


考え方は、道路とまったく同じじゃ。
道路がなければお店(価値ある場所)にたどり着けないのと同じように、WANがなければGoogleやYahoo(価値ある場所)を閲覧したくてもできないというわけじゃな。


WANがなければ、便利な検索サービスにたどり着けず、利用できないと言うことですね。なるほどなるほど、WANの位置づけと意味、やっと分かってきた気がします。

LANとWANに関するまとめ


LANとWAN、なんとなく分かったかの?


はい!

・玄関から内側にある、自分で安全を管理する廊下がLAN
・外に出て、価値を得られる場所までの間にある道路がWAN
ですね!


ふむ、よろしい。
実際、さまざまな場面においてLANやWANという言葉は使われるものの、区分があいまいに扱われていることは多い。


言葉を直訳して「近い」とか「広い」とかをイメージしちゃうからでしょうか。


うむ、それも原因かも知れぬな。
こういった概念を理解しようとする場合は、言葉だけを追いかけず本質的な違いで分類することが重要じゃ。今後も同じような機会はあると思う。「本質的な違いで分類する」この考え方を忘れぬようにな。


分かりました!
…って、それなかなか簡単なことじゃないですけど、そう心がけるようにします!


うむ、いきなりできるようになるものでもない。まずは心がけることからスタートじゃ。少年よ大志を抱け!